東大か医学部か

沖縄の勤務医です。

 

ここ10年くらい、地方の学生の東大離れが話題になっています。

東大に合格する学力があっても、地元や他県の医学部に進学する人が増えている。

 

東京と比べて地元では仕事が少なく、手に職をつけるために医学部に進学する、ということです。

 

では、沖縄において、上記のような優秀な学生がいた場合、どのように進路選択をした方がよいのでしょうか。

どの仕事にやりがいを感じるかは人それぞれだと思いますので、今回は主に経済的な面から考察したいと思います。

 

1.  沖縄出身の子が受験する

2.  東大理1に合格するくらいの十分な学力がある

3.  特に将来就きたい職業が決まっていない

4.  人間性に大きな問題がない

 

という前提で考えて行きます。

 

結論から言うと、

沖縄に帰ってきたい→医学部

沖縄に帰ってくる気がない→東大、医学部どちらでも良い

 

となります。詳しく見ていきましょう。

 

 

1. 東大(医学科以外)に進学した場合

東大に進学した場合は、東京などの都会だと上場企業や外資系、官僚、研究職など、就職先はたくさんあります。人間性に大きな問題がない限り、東大卒であれば就職活動で苦労することは少ないのではないでしょうか。

 

東証1部上場企業、外資系企業だと30歳前後で年収1000万円を超える医者並み、もしくはそれ以上の待遇の企業も多いです。

 

その一方で、沖縄に帰ってくるとなると、僕が知る限りでは沖縄電力、県庁などの公務員、研究職くらいしか東大出身の人が働いてる職場を知りません。

 

そして、給料面でみると沖縄電力も県庁も医者に比べると見劣りします。役員などになると別かもしれませんが、若いうちから稼げるわけではありません。

 

ですので、経済的な面からみると、東大に進学した場合は沖縄に帰って来ないで県外で働いた方が経済的なリターンは大きいかと思います。

起業するにしても、現在ではまだ東京の方が有利かと思います。

 

2. 医学部に進学した場合

医学部に進学した場合、医師国家試験に合格して初期臨床研修を終えさえすれば基本的に全国どこでも、同じ給与水準で働けます。

 

地元に戻ってくるのも良し、都会で働くのも良しです。

そして基本的には同年代の公務員の約2-3倍の給料が若いうちからもらえます。

 

以前にも書きましたが、若い頃の僕の給料は

 

1年目(初期研修医)25歳 :400万円

2年目(初期研修医)26歳 :420万円

3年目       27歳 :750万円

4年目       28歳 :1100万円

5年目       29歳 :1300万円

 

といった具合です。沖縄にいながら上場企業並みの収入があります。

おそらく、北海道などの僻地ではさらに高給になります。

全国どこでも、一定水準以上の収入で働けるのが医者の強みです。

  

 3. まとめ

いかがでしょうか。経済面から考えると、

沖縄に帰ってきたい→医学部

沖縄に帰ってくる気がない→東大、医学部どちらでも良い

 

となります。あくまで僕の考えで、医者の立場からのポジショントークかもしれません。国の財政状況や医療政策によっては医者の給与水準が今後低くなっていく可能性もあります。

 

また、優秀な人材が集まるような給与の高い企業や職場が沖縄に今後誕生するかもしれませんし、そうなってほしいと願っています。

 

東大か医学部かで悩めるような優秀な高校生は沖縄で世代に10人もいないと思われますが、その子たちの進路選択に少しでも参考になれば幸いです。

 


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