首里城の再建

沖縄の勤務医です。

 

先日の首里城火災で正殿を含む主要な建造物が焼失し、多くの県民同様に私も衝撃を受けました。

 

首里城は子供の頃から当たり前のようにあって意識はしていなかったけれど、

焼失前の映像を振り返ってみると、復元とはいえ本土や他のアジアのどこにもない独特の美しさがありますね。

 

失ってはじめて文化的にもとても貴重なものであったと認識できました。

 

世間では早くも再建の声が上がっており、那覇市が始めたクラウドファンディングにも多くの寄付が集まっているようです。

県外からの寄付も多いと聞き、頭の下がる思いです。

 

私も微力ながら寄付する予定ですが、今後の具体的なプランを確認してから行う予定です。

 

今回は首里城の再建について考えてみます。

 

再建にかかる費用、期間

沖縄タイムスに、「再建にかかる費用は 140-150億円」という記事が載っていました。

首里城の再建費用「甘く見ても倍かかる」 沖縄県からの官邸要請に批判も | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

[失われた象徴 首里城炎上]再建の予算措置 火災により正殿など9施設を焼失した首里城。沖縄総合事務局によると、正殿や南殿、北殿などは国が約73億円かけ復元整備した。材料費や大工職人の人件費などの値上がりにより、再建の費用は「甘く見ても倍はかかるだろう」(政府関係者)との見立てだ。

 

記事によると、現在工事中の那覇空港滑走路増設にかかる総事業費は1993億円。それと比べると大きな額ではなく、政府も財政措置を含めた支援を行うことを表明しているとのこと。

 

その他報道によると再建にかかる期間は約30年と見込まれているようです。

 

再建には県民の努力が必要

一方、篠原章氏のサイトに他とは違った視点から首里城の再建についての提言が掲載されています。 

首里城焼失 — 県民主体の再建運動でなければ意味がない | 批評.COM

首里城(有料区域)の管理者は沖縄県だが、そもそも国有財産だから、国と県とが共同責任で再建するのは当然のことだ。だからといって、原因究明が終わらない段階で国費の支出を決めてよいことにはならない。そもそも焼失した建物自体は、重要文化財でも国宝でもない。精巧だとしてもそれはレプリカである。再建の意思決定は、火災の原因や国や美

 

篠原さんは首里城が「県民のアイデンティティー」ならば再建を国や自治体に頼るのではなく、県民が自発的に関与すべきだと訴えています。

 

記事を読んで驚いたのは、前回の首里城復元時に再建に反対の県民が多かったという事実です。

前回の首里城復元時、県民のあいだに冷ややかな反応が強かったことをぼくは忘れてはいない。「支配の象徴などいらない。塀と石垣だけで十分」「あんなものを作る金があるなら俺たちに回せ」「国は高良倉吉と結託して城まで押しつけるのか」といった声はけっして少数ではなかった。左右にかかわらず、かなりの数の県民が首里城復元に否定的だった。首里城が完成してからも、「あれは国と高良倉吉が勝手にやったことだ」「間違いだらけの復元だ」という声は根強かった。


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今はまだ焼失直後のインパクトで再建論が高まっている感はあります。

しかし、時間が経つにつれて多額の税金を使うことに反発が出る可能性もありますね。

費用面も含め、多くの人が納得するような再建プランが求められます。

 

篠原氏の指摘するような「県民主体の運動」は具体的にはどのような形がベストなのでしょうか。

民間団体が主導する方法もありますが、個人的には怪しい団体との区別がつかないので募金を躊躇するかもしれません。

 

現実的なのは国や県などで再建チームを作り民間から有識者を招く方法でしょうか。

 

素人なので的を得ないコメントしかできませんが、「首里城がなくなって悲しい」、「国が再建してくれるから大丈夫」で終わらせるのではなく、自分の頭で考えて行きたいと思います。

 

再建がうまくいけば、私たちの世代はなんとか新しい首里城をこの目で見ることができそうです。

次世代に誇れるような首里城となることを願います。

 

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