新型コロナウイルス続報 2月17日

沖縄の勤務医です。

 

沖縄県内でも感染者が発生し、皆さん不安に思われていることかと思います。

そこで、新型コロナウイルスについてわかっていることを再度まとめてみました。

 

 

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症状、潜伏期間

症状

喉の痛み、咳、倦怠感などのいわゆる「風邪症状」から発症します。

多くの患者は普通の風邪のように軽症のまま自然治癒しますが、約1割の患者が「肺炎」を発症します。肺炎を発症した患者の死亡率は現時点で2-3%であり、全ての患者が重症化するわけではありません。

潜伏期間

潜伏期間は数日から2週間とされ、半数以上の症例で患者との接触から5日以内で発症すると報告されています。報道されているより、意外と潜伏期間が短そうです。

 

 感染対策

対応としてはマスクの着用、手洗い、咳エチケットなどが重要です。

マスクの着用に関しては感染防御の観点からは「効果がない」と報じられていますが、他人に移さないという意味では感染対策上重要です。また、精神的な安定や、不用意に口周りを触らなくなるなど、全く「無意味」ではありません。

 

また、ショッピングモールやイベント、空港など、人混みを避けることで感染のリスクを下げることができます。

そして、究極の感染対策は「外出しないこと」

これは多くの人にとって非現実的ではありますが、一番確実な方法です。

 

風邪症状がみられた場合

1.軽症の場合

まず、軽症であれば医療機関を受診するのではなく、自宅療養をしましょう。

多くの方が医療機関を受診すると、医療機関がパンクしてしまい、本来治療を要する患者の治療に支障が出てしまします。

9割の患者が軽症のまま治癒しますので、自宅療養することで感染の拡大を防ぐことができます。

ちなみに、新型コロナウイルスの診断のためのPCR検査ができるのは沖縄県内で1箇所しかなく、インフルエンザのように迅速診断キットもないため、医療機関を受診してもすぐに診断ができません。

自宅療養の期間は2週間が目安とされます。

2.重症の場合

息苦しい、水分も取れないしご飯も食べれないなど重症感があれば、必ずマスクをして病院を受診しましょう。受診の際は前もって最寄りの保健所と医療機関に連絡して受診の場所や時間などを相談しておくことをお勧めします。

3.家族の対応

ご家族に風邪症状がある場合、症状のある方はマスクをして、家の中でもこまめに手洗をして、アルコールを用いた手指消毒を行いましょう。

 

妊婦や胎児への影響は?

現時点で妊婦における重症化や胎児への影響は報告されていません。

一般的な感染対策を行いましょう。

日本産婦人科感染症学会が2月1日にコメントを出しています。

 

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まとめ

 いかがでしょうか、最後に再度ポイントをまとめると、

point

1. マスク、手洗い、咳エチケットなど感染対策を徹底。

2. 風邪症状が出たら自宅療養、医療機関を受診する場合は前もって保健所と病院に連絡。

3. 究極の対策は「外出しないこと」。

危惧されることは、「風邪くらいで休めない」と無理して出勤してしまい、感染を拡大させることです。医療界もそうですが、このような日本の社会の風潮をすぐに変えるのは難しいと思うので、「風邪症状があれば自宅療養」と国や政府が強いメッセージを出すべきだと思います。

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