新型コロナウイルス続報 3/30

沖縄の勤務医です。

 

東京都では新型コロナウイルスの患者が急増し、疫学的に新たなフェーズに入りました。

近いうちに都市封鎖も十分考えられる状況です。

 

沖縄県でも10人目の感染者が報告され、拡大を防ぐ正念場といえます。

 

そこで今回は、沖縄においてクラスターの発生やパンデミックを防ぐために我々はどう行動するべきか考えてみます。

 

 

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出張や旅行を控え、人混みを避ける

若者、高齢者を含め全ての人が「自分が感染しないように」行動する必要があります。

出張や旅行を控えるのはもちろん、空港やショッピングセンターなどに行くことを避けましょう。

やむを得ず出張に行く場合は、帰ってきても2週間はホテルに泊まるなど周囲や自分の家族を守る行動を取るべきです。

入学式などのイベントも、感染者の少ない沖縄においても中止するのが懸命です。

  

高齢者や基礎疾患のある人は特に注意

65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人は感染すると重症化の恐れがあるため、特に注意が必要です。

日用品の買い物など以外の外出は極力控え、運動不足の場合は早朝や夜に近所をウォーキングするなどして解消しましょう。

つい昨日まで元気だった家族が、あっという間に亡くなり、死に目にも会えないことを想像してみてください。

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医療関係者、施設などで働く職員はさらに意識を高く

病院や老人福祉施設で働く職員は、自分が感染を広げるリスクをしっかりと認識し、接触予防策を徹底、もし体調不良時や県外出張に行った場合には上司に報告し指示を仰ぎましょう。

個人的には上記の場合は出勤停止が望ましいと思います。

また集団感染を防ぎ、いざというときに動ける人員を確保するため、狭い部屋でのカンファレンスや会議は極力行わない方がよいでしょう。

  

PCR検査は万能でない

また、PCR検査が保険適用となり実施のハードルが下がりましたが、私は全ての人に検査をすべきではないと考えています。

PCR検査はウイルスのDNA(もしくはRNA)が存在するかを確認する検査ですが、ウイルスに感染していても陰性となる場合が少なからずあります(これを偽陰性と言います)。

これは体内にウイルスがいてもごく微量であったり、検体採取の際の咽頭のぬぐい方や痰の出し方が不十分だとうまく検出できないということです。

 

検査が万能でない以上、不用意に検査を求めることは医療機関が疲弊したり、医療機関での感染が広がる可能性があるので、風邪症状がある場合はまず、自宅療養をしましょう。

  

まとめ

新型コロナウイルスとの戦いは1ヶ月前とは異なる状況にあります。

日本においては我々医療者を含め、自粛疲れや気の緩みがあったのかもしれません。

 

イタリア、アメリカなど欧米諸国は悲惨な状況で、まるで第三次世界大戦だと言われています。

「日本も3週間後、地獄を見る」まるで戦争…欧州に住む日本人の警告(谷本 真由美) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

日本では先週末、ようやく東京都が外出自粛の呼びかけを行いました。しかし、海外在住の日本人は、このような日本の「ゆるい対策」にドン引きしている人が大半です。現在、私が住んでいるイギリスを始めとする欧州では、空気は何とも重苦しく、「もうコロナ以前の世界は終わったのだ」という意識の人が大半です。

 

先週国際通りを車で通りましたが、思ったよりも観光客がいて驚きました。

沖縄は感染者が少ないという理由で、首都圏や関西から結構な人数が観光にきていたようです。

 

東京は都市封鎖の可能性が高いですが、明日は我が身で沖縄でも一気に感染者が増えることを想定しておくべきです。

 

世界が混沌としている中、行政の対策を批判するだけではなく、ひとりひとりが自らの頭で考え自分や家族を守る行動を取る必要があります。

 

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